最初、タイトルだけ聞いてスルーしてましたが・・・
観に行きました。
主演のアクシャイ・クマールさん、
8年くらい前にチャンドニー・チョーク・トゥ・チャイナという
無駄にマッチョな料理人が中国に行ってカンフー修行をするという
無駄に予算高そうなのにB級チックなアクション映画しか観てなくて。
記憶の中で話の詳細は抜け落ちて
1万回練習した技は云々・・と下町屋台で
ナンをぶん回す主人公の姿しか印象に残らず・・・で。。。
バットマンのパロディー的なアクションもの?と思ってスルーでしたが
実話ベースの社会派エンターテイメントらしいとSNSで知り
観に行って来ました。
ところどころ「?」なところはありますが
結構ちゃんとした映画でした。
パッドマンと名付けるのは本人役で登場の大御所俳優アミダーブ・バッチャン。
アミダーブ・バッチャンは『スラムドッグ・ミリオネア』でも
や・は・り、の本人役(若い時代の映像ですが)で登場。
序盤で医師役の人の「最初は男性向けの止血用に1867年(←うろ覚え)に
フランスで開発されたんだ」という言葉が結構衝撃でした。
そこから100年ちょいで先進国では普通に使われているものに
なってるわけですから。ただしインドでは普及率は作品序盤では12%、
終盤では18%。売ってはいるけど高価すぎて買えないという状況は
1960年代の日本でもあったようです。
インドやタイの住宅だとベランダには一応は屋根と網戸がついていて
タイの場合は洗濯機が置いてあり物干し部屋のように使ってますが
うん・・・洗濯部屋や物干し部屋として使いつつも
一種の忌み屋としての使い方もあるのだなあというのも衝撃。
進歩的なキャリアウーマンのパリーさんは物語の進行上必要な人なのですが
映画向けに作られたキャラクター、というか実際には
複数のパリーさんが居て色恋とか一切抜きで農村の女性向け
ビジネスモデルを作っていったように思いました。
協力者を一人に集約して、ラブロマンス要素をトッピングしたものの
ラストに収拾つける(=最愛の妻に戻る)ためにパリーさんが
なんかちょっとリアリティーにかけるキャラになってしまったような気がします。
ファッションは素敵でしたが・・このチェック×チェック良かったです。
名前も妖精って意味らしいですから
リアリティーに欠けてても仕方がないのか。
アクシャイ・クマールさんは今回もやはり無駄にマッチョで
愚直で真摯なウザイくらいの愛妻家ぶりを発揮してましたが
一介の町工場の職人が発明家として認められていくのは痛快です。
アクシャイ・クマール・・・太陽星座は乙女座で月星座は蠍座。
無駄にマッチョではありますが女性星座の影響強し。
実話をベースにしていながらも設定等は脚色されています。
それはそれで観やすい映画にはなってるから脚色もあり、かな。
お約束的なダンスシーンも多少はあります。
主人公の妹さんのお祝いで女性ばっかり集まるという場面で。
盛大にお祝いするのにベランダ部屋=忌み屋で寝せる、という矛盾。
でも当事者たちにとっては当たり前なんでしょうね。
映画は2001年からの1~2年を描いてる感じですが
2018年現在のインドでの生理用品普及率は20%くらい、だそう。
終盤クライマックスシーンとなるニューヨーク国連本部での演説で
女性が居る限りこのビジネスは続けられる、ナチュラル・ビジネス、
みたいなことが印象に残りました。
2018年の日本におけるインド映画は
バーフバリにはじまりパッドマンで〆ました。
来年もインド映画はいくつか日本に上陸するようですし
できるだけ観に行こうと思っています。
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